解説 自宅でのヘアケアと乾かし方がなぜ大切なのか
今、YouTubeやInstagramで沢山の美容師の方が乾かし方やヘアケアの方法をアップしていますが、もっと初歩的な、それをするとどうなるのか、しないと何がいけないのかを簡単に説明させていただきます。
ご自宅いる時間が多くなるこの時期に、ぜひヘアケアの見直しをしてみて下さい。
ご存知かと思いますが、髪の毛の素材は人間の皮膚や筋肉と同じタンパク質でできています。
ただ一つ、身体の他の部分と髪の毛の違うところは、自然治癒、一度傷ついたものを自分の力で治す力が無いところです。
それは、体の中から外に出た(生えた)時点で、その部分の成長が止まるからです。
癖や形、硬さや明るさは人によって違いますが、一度生えた髪の毛が自分の力で怪我を治せないと言うところは、皆同じです。
髪の毛が傷む大きな原因は2つあります。
・生活の中での外的要因(紫外線、摩擦など)
・カラーやパーマなどの薬剤による要因
カラーやパーマなどの傷みは、日々新しくなる薬剤と私たち美容師の技術で最小限に抑えることを目指しているので、今回は「生活の中での外的要因」つまり、美容室にいない時間に何が出来るかということを簡単に説明させていただきます。
1. 髪の毛をしっかり乾かす
髪の毛は濡れている時柔らかくなっています。これは、髪の毛がスポンジのように水を吸い込むからです。(お風呂の中で髪の毛を1本指で引っ張ると輪ゴムのように伸びます)
実はこの髪の毛が水を吸って柔らかくなっている時が1番痛みやすいタイミングなのです。
髪の毛が濡れたまま寝て枕に擦れたり、肩に当たって擦れたりすると、簡単に切れたり傷ついてしまうので、寝る前や出かける前にしっかりと乾かすことをおすすめします。
2. ヘアオイルなどをつける
乾かす前後や外出前、就寝前などに髪の毛を油分でコーティングすることが大切です。
①ドライ前
・水分をしっかり中に閉じ込める
・ドライヤーの熱から髪の毛を守る
・ブラシや櫛の擦れから髪の毛を守る
②ドライ後、外出前、就寝前など
・枕や洋服の擦れから髪の毛を守る
・日光による髪の毛からの水分の蒸発、それに伴う傷みを防ぐ
上記のタイミングでヘアオイルを使用すると、高い効果が望めます。
髪質も人それぞれ違いますし、たくさんのヘアケア用品が出ているので自分にあったものが分からない際は、お気軽にご相談下さい。
最初は好きな香りやパッケージデザインで選んでみるのも良いと思います。
髪の毛をケアすることで、家の中でもちょっとした気分転換やリラックス効果が得られるので、ぜひご参考にして下さい。